アメリカの製薬大手で世界第２位のファイザーは２３日、アイルランドの製薬大手と合併することを発表した。世界最大の製薬会社が誕生する。

　ファイザーが合併するのはアイルランドの製薬会社アラガンで、ファイザーが総額１６００億ドル（約１９兆７０００億円）で事実上買収する、今年最大の合併・買収案件になるとみられる。両社の売上高をあわせると約７兆７０００億円となり、業界１位であるスイスのノバルティスを抜いて世界最大の製薬会社となる。

　ファイザーは主力商品の特許切れで売上が減少しており、合併により商品のラインナップを広げることを目指す。また、合併後の法的な本社は法人税率がアメリカより低いアイルランドに置く方針で、節税も狙ったものとみられている。