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“昭和の大横綱”北の湖理事長が死去62歳

2015年11月21日 0:30
“昭和の大横綱”北の湖理事長が死去62歳

 優勝回数は24回、昭和の大横綱と言われた日本相撲協会の北の湖理事長が20日夜、亡くなった。北の湖理事長は20日朝に貧血の症状を訴えて、救急搬送されていた。直腸がんによる多臓器不全で、62歳だった。

 北の湖理事長(=本名・小畑敏満さん)は、九州場所のため滞在していた福岡市内で、20日朝、貧血の症状を訴え、救急搬送された。そして、午後6時55分、直腸がんによる多臓器不全のため亡くなった。62歳だった。

 1974年、史上最年少(21歳2か月)で、第55代・横綱に昇進。ライバルの横綱・輪島と競い合い「輪湖(りんこ)時代」を築いた。優勝回数は24回、横綱として歴代最多の63場所、土俵へあがった。

 引退後はその功績から、現役時代の名前で親方になれる「一代年寄」となり、北の湖親方として相撲部屋を創設。2002年2月に日本相撲協会理事長に就任。2008年、弟子の大麻問題で引責辞任したが、2012年、再び理事長に復帰。低迷していた相撲人気回復に尽力した。

 3日前には白鵬の“猫だまし”に対して、「横綱のやるべきことじゃない。前代未聞」と苦言を呈するなど、協会のトップとして存在感を発揮。まだ62歳、前日も公務にあたっていたという現役理事長の死は、角界に大きな衝撃を与えた。