１８日のアメリカ・ニューヨーク市場は今年中のアメリカの利上げの条件が整ったとの見方が広がり、不透明感がなくなった分、幅広い銘柄に買い注文が入ってダウ平均株価は２００ドル以上上昇した。

　１８日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は前日の終値から２４７ドル６６セントと大きく値上がりして１万７７３７ドル１６セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も８９．１９ポイント高の５０７５．２０となった。

　この日はアメリカの連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の１０月の議事要旨で、大半の出席者が１２月の会合までに利上げに向けた条件が整うと予想していたことがわかった。このために利上げの開始時期を巡る不透明感が減ったとして、幅広い銘柄に買いが入りダウ平均株価は大幅に上昇した。

　一方でフランスの同時多発テロを巡っては、容疑者を拘束する作戦が行われた他、前の日にはアメリカ発のフランス機が爆破予告によって緊急着陸するなど、国際情勢悪化への懸念も広がっていると市場関係者は話している。