アメリカのオバマ大統領は１８日、シリアでの過激派組織「イスラム国」との戦いについて、条件つきながら、将来、ロシアと協力する可能性に言及した。

　「イスラム国」への作戦では、シリアのアサド政権の退陣を求めるアメリカと、支援する立場のロシアが対立しているが、パリの同時テロやエジプトでロシアの旅客機が爆破された事件をきっかけにプーチン大統領が「フランスと共同作戦を行う」と述べるなど、協調の機運も生まれている。

　オバマ大統領は訪問先のフィリピンで、「ロシアとの立場の違いはある」としながらも「この数週間というもの、ロシアは建設的パートナーとなり続けている」と述べ、条件が整えばロシアと協力する可能性に含みを残し、攻撃のターゲットを「イスラム国」に絞るよう改めて求めた。