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杭打ち大手「ジャパンパイル」もデータ流用

2015年11月14日 1:53
杭打ち大手「ジャパンパイル」もデータ流用

 旭化成建材で杭(くい)のデータ改ざんや流用が相次いで発覚しているが、データ流用が別の会社でも行われていたことが日本テレビの取材で初めて明らかになった。

 データの流用を行っていたのは、東京・中央区の杭打ち会社大手のジャパンパイル株式会社で、過去5年余りの少なくとも18件の工事で流用が見つかった。日本テレビが入手したそのうち1件の施工報告書では、異なる2本の杭の電流値の波形が完全に一致していて、データが流用されていたことがわかる。

 ジャパンパイルは取材に対し、流用した18件のうち2件は資料作成時のミスだったが、16件は機器の不具合などでデータが取れず、故意にデータを流用したと認めた上で、「再発防止策を検討する」としている。

 一方、報告を受けた国土交通省はジャパンパイルに対し、流用の詳細や理由などさらに詳しい報告を求めた。旭化成建材以外の会社でもデータ流用が発覚したことで、問題は業界全体に拡大する見通し。