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東京と埼玉“UR”4件でデータ流用確認

2015年11月13日 20:13

 旭化成建材の杭(くい)打ち工事のデータ流用が相次いでいる問題で、旭化成建材が過去に杭工事を行った東京都と埼玉県の住宅など計4件でデータ流用が確認された。

 UR都市機構によると、東京都西東京市と東久留米市にまたがる「ひばりが丘パークヒルズ」では、2007年に施工した1号棟と5号棟で、杭37本のうち、2本に電流値のデータ、2本に杭を固定するセメント量のデータの流用が見つかった。

 また、2008年に施工した8号棟と9号棟の2棟では、杭69本のうち17本で電流値のデータが流用されていた。

 東久留米市にある「グリーンヒルズ東久留米」では、10階建て住宅の杭47本中3本でセメント量のデータが流用されていた。

 埼玉県草加市にある「コンフォール松原」でも、立体駐車場の杭49本のうち1本でセメント量のデータが流用されていたという。

 UR都市機構は「建物の傾きなどの不具合は起きていない」とした上で、「今後、速やかに必要な調査を行い、住民に説明していく」としている。

 いずれの工事でも現場代理人は神奈川県横浜市都筑区の傾いたマンションの代理人とは別の人物だという。