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フランスパンと目白坂 その意外な関係とは

2015年11月11日 20:15
フランスパンと目白坂 その意外な関係とは

 文京区にある目白坂は“フランスパン”と深い関係のある場所なんです。その意外な関係に迫ります。

【目白坂で有名なフランスパンのお店】
 東京文京区にある目白坂。フランスパンといえば“ココ”と言われるぐらい有名なお店があるそうです。そのお店が“関口フランスパン”。店の中に入ってみると、フランスパンがありました!フランスパンを使った総菜パンも発見!このフランスパンについて聞いてみると

 関口フランスパン・高世社長「今、残っているパン屋さんの中では、日本で一番古くからフランスパンを焼いているのはうち」

【フランスパンの歴史とは?】
 日本のフランスパンにはどんな歴史があるのでしょうか?まずはパン専門の出版社に、日本でいつから食べられていたのか聞いてみると「神戸とか横浜で大正時代に、その頃から食べられていたんでしょうけど、“関口フランスパン”は唯一、それ以前から由緒がありますよね」とのことでした。

 外国人の住む港町では、大正時代に食べられていたとのことですが、関口フランスパンが焼きはじめたのは明治時代。今でも当時の作り方で焼いているそうです。焼き上がったパンから“パチパチ”という音が聞こえます。これは“パンが鳴く”と言って、おいしく焼き上がった証拠なんだそうです。でもなぜ、明治時代にフランスパンを作り始めたのでしょうか?

 関口フランスパン・高世社長「わたしたちの創業の地というのが、この坂の上にありますカトリックの大きな教会」

【フランスパン創業の地は、カトリック教会】
 創業の地が“教会”って、一体どういうことなのか。やってきたのは、目白坂の上にある“カトリック関口教会”。厳かな大聖堂の中で神父さんに聞いてみました。

 関口教会・主任司祭の山本さん「最初は職業訓練の一環としてフランスパンを作り始めた」

 明治33年、フランス人の宣教師が創設したこの教会。教会に身を寄せていた孤児たちに手に職をつけさせようとはじめたのが、フランスパン作りだったのです。はじめは教会の敷地で作っていましたが、その後、信者が教会のそばにパン工場を造り、お店としたのが“関口フランスパン”だといいます。

 東京文京区の目白坂。意外な街にフランスパンの歴史がありました。

詳細情報はOha!4ホームページをご覧下さい。
http://www.ntv.co.jp/oha4/research/75482.html