米・イスラエル首脳 和平交渉“進展なし”
アメリカのオバマ大統領は9日、イスラエルのネタニヤフ首相とワシントンで会談した。パレスチナ情勢などを話し合ったが、和平交渉に向けた進展はなかったとみられる。
2人の会談は、オバマ政権が推進したイランの核合意後、初めて。核協議自体に反発するイスラエルとオバマ政権との関係は極めて悪化していたが、会談でオバマ大統領は「イランに核兵器を保有させない点は一致している」と強調した。
また、イスラエルとパレスチナの緊張緩和に向け、強硬姿勢を続けるネタニヤフ首相の自制を促した。
オバマ大統領「イスラエルとパレスチナの緊張の温度をいかに下げるか、首相の考えを話し合いたい」
オバマ政権は任期中に「2国家共存」への合意に達するのは不可能とみている。ネタニヤフ首相も「和平を諦めていない」と応じたものの、この問題で進展はなかったとみられる。