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中台首脳「一つの中国」原則での発展を確認

2015年11月7日 23:09
中台首脳「一つの中国」原則での発展を確認

 中国と台湾が分断されて以降、初めてとなる首脳会談が7日、シンガポールで行われた。会談で双方は、分断以降、最も良好な関係にあることをアピールし、「一つの中国」という原則のもと、関係の平和的な発展をめざすことを確認した。

 中国・習近平国家主席「きょうは非常に特別な日です。両岸の指導者が会談し、両岸関係の新しい歴史の1ページを切り開きました」

 台湾・馬英九総統「現在の両岸関係は1949年以来、最も平和で安定した時期です」

 中国側の記者会見によると、習主席は会談の中で「一つの中国を認め合う92年の合意を認めるのであれば、どのような団体であれ過去の主張に関係なく付き合っていく」と述べ、来年1月の総統選挙で想定される政権交代を見据え民進党をけん制した。その上で、「国を分裂しようとする行為を中台の同胞は決して容認できない。主権、領土を守ることにおいて、私たちの意思の硬さは岩盤のようである」と述べ、一つの中国の原則を強調した。

 一方、台湾の馬英九総統は、1949年の分断以来、中台関係は最も安定していると強調し、「92年合意を堅持すること」など、関係発展のための5項目の提案をした。