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税金ムダ指摘“STAP”など 会計検査院

2015年11月6日 14:11
税金ムダ指摘“STAP”など 会計検査院

 会計検査院は、昨年度の税金の無駄遣いなどをまとめた報告書を公表した。中でも存在が否定されたSTAP細胞に関わる費用が、約1億4500万円に上ることがわかった。

 会計検査院は、昨年度の税金の無駄遣いなどとして、約1569億円にのぼる国費の支出が不適切だとする検査結果をまとめた。報告書の中で会計検査院は、理化学研究所の研究予算の使われ方に触れ、STAP細胞については研究自体に約5324万円、論文の不正問題の調査に約9170万円、計1億4495万円あまりがかかったとの算定を初めて明らかにした。

 また、高速道路などで将来の4車線化を計画しながら暫定的に上下線をポールで簡易に区切り、2車線の対面通行で開通した道路については、車が対向車線にはみ出す事故が多発したり、最高時速70キロと速度が制限されたりして、有効に機能していないと指摘した。会計検査院は、追い越し車線の設置に加え、中央分離帯の設置などで安全性を高めるよう求めている。