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箱根“開国時代”の薫り漂う人気スイーツ

2015年10月28日 17:58
箱根“開国時代”の薫り漂う人気スイーツ

 秋真っ盛りの箱根で、訪問者を魅了しているというのが「スイーツ」。そのルーツには驚くほどの歴史があるということですが、どんな魅力が隠されているのでしょうか。

 まず訪ねたのは、明治11年創業の「富士屋ホテル」。皇室にも愛されたクラシックホテルで、ジョン・レノンや喜劇王チャップリンも訪れた場所といいます。そんなホテルの逸品は、リンゴをイメージしたケーキ「ポミエ」。鮮やかな紅色とリンゴのかたちがなんともかわいらしいケーキです。リンゴの果肉が入っているなど、アップルパイの風味がするそう。なぜこれが“レトロ”なのでしょう。実はこのケーキのルーツは、富士屋ホテルに100年前から伝わるというアップルパイだといいます。なぜ100年も前からアップルパイがあるのかというと―

 茂木シェフ「富士屋ホテルそのものは、外国人の方向けの宿泊施設ということで建てられましたので」

 富士屋ホテルが開業した明治時代の箱根は、鎖国が終わって来日した外国人の避暑地として発展。このホテルでは、そんな外国人宿泊客をもてなすためのメニューをそろえていたそうです。大正時代から残るスイーツのレシピを見てみると、当時まだ日本では珍しかった本格的な洋菓子を作っていたことがうかがえます。この「ポミエ」は、そんな歴史を受け継ぐレトロでモダンなスイーツなんです。

 一方、創業100年を超えるパン店「渡邊ベーカリー」。ここにもレトロなスイーツがありました。出てきたのはこのお店の名物だという「箱根山ジオロック」。普通のクッキーにみえますが、中生(ちゅうなま)ケーキと言われるものだそうで、見た目は硬そうに見えますが、割ってみると生地は驚くほどフワフワです。あまりこねずに焼くことでフワッとした食感になるそう。焼き窯があるパン屋さんではよく作られるスイーツなんだそうです。さらに、店長が見せてくれたのは、なんと中にカステラが入ったパン!外国人が好むものを一緒にしてしまったといいます。フワフワ度が“マシマシ”で斬新だそうです。

 秋の箱根を訪れたら、ぜひ現代版の“レトロスイーツ”も一緒にいかがでしょう。

詳細情報はOha!4ホームページをご覧下さい
http://www.ntv.co.jp/oha4/research/75480.html