エルサレムの聖地に監視カメラ設置へ
イスラエルとパレスチナの緊張が高まる中、調停にあたっているアメリカのケリー国務長官は24日、対立のきっかけとなったエルサレムの聖地に監視カメラを設置することが決まったと明らかにした。
ケリー国務長官は24日、パレスチナ自治政府のアッバス議長、ヨルダンのアブドラ国王と相次いで会談した。会談後、ケリー長官は、エルサレムの聖地に24時間稼働の監視カメラを設置することで、イスラエルと、聖地を管理するヨルダンが合意したと述べた。
エルサレムにあるイスラム教・ユダヤ教双方の聖地はユダヤ教徒の礼拝が禁止され、ユダヤ人の右派勢力らが礼拝を認めるよう訴えている。こうした動きをパレスチナ人らが強く警戒し、衝突の一因となっていた。
監視カメラの設置について、ケリー長官は「聖地の侵害を防ぐという点で事態打開につながり得る」と期待感を示した。