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シリアで“不測の衝突”避ける 米露が覚書

2015年10月21日 14:00
シリアで“不測の衝突”避ける 米露が覚書

 アメリカ国防総省は20日、シリアで大規模な空爆を開始したロシア軍機と、アメリカ軍機などが不測の衝突をしないよう覚書を締結したことを明らかにした。

 シリアでは、アメリカなど有志連合が過激派組織「イスラム国」などを狙った空爆を続ける中、ロシアも先月からアサド政権を支援するとして空爆を始めた。このため、国防当局者らが双方の軍用機による不測の衝突を避ける方策を話し合ってきた。

 覚書は公表されていないが、軍用機同士が特定の周波数を使って交信を行うことや、地上での通信回線の構築などが盛り込まれたということで、運営上の問題を話し合う専門部会も立ち上げる。

 しかし、両国とも「相手の行っている軍事行動には正当性がない」と批判しており、シリア情勢はなお混迷を深めている。