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あと1日 迫る交渉期限…徹夜の調整続く

2015年10月3日 17:37
あと1日 迫る交渉期限…徹夜の調整続く

 アメリカ・アトランタで行われているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は、あと1日を残すのみとなったが、今のところ決着はついておらず、ギリギリまで協議が続けられる見通し。

 甘利経済再生相「明日午後にも会見をするという目標を共有して交渉が続くと思います」

 3日目の協議を終えた後、甘利経済再生相はこのように述べ、現地時間3日午後に行われる共同記者会見の直前まで交渉は続くとの見通しを示した。

 3日目の協議では、最大の懸案であるバイオ新薬の保護期間について、これまで対立していたアメリカとオーストラリアが、実質8年間の保護という案を各国に示した。しかしチリ、ペルー、マレーシア、ニュージーランドの4か国が反対し、いまだ妥協点は見いだせていない。また、バターなど乳製品の扱いについてはアメリカがニュージーランドへどの程度市場開放するかで調整が難航していて、夜を徹した作業が続いている。

 自動車分野や乳製品の一部などメドがついてきた分野もあり、最終日に一気に合意へと進む事ができるのか、ギリギリの調整が続いている。