アメリカのアトランタで開かれているＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）の閣僚会合は、日程をさらに１日延長し、現地時間３日に共同記者会見を行うことになった。

　甘利経済再生担当相は、２日目の閣僚会合後に記者団の質問に応じ、協議を２日も行い、現地時間３日に共同記者会見を行う見通しを明らかにした。

　甘利経済再生相「解決に向けての糸口が見いだされつつあるということ」

　甘利経済再生相は、「状況が厳しいことに変わりはない」とした上で、「解決に向けて全閣僚が最後の努力をしている」と話した。残された課題のうち、自動車分野については解決する見通しとなった。

　ＴＰＰ域内で作られた部品をどの程度使えば関税撤廃の対象となるかについて、これまで調整が難航していたが、４５％程度とする方向で一致したことが分かった。懸案が一つ片づいた中、２日の閣僚会合では、最大の懸案であるバイオ新薬の保護期間で折り合いがつくかが焦点となる。

　妥結への道筋は、夜を徹して行われる事務方の交渉が大きな鍵を握ることになりそうだ。