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シリア情勢で米露応酬 国連で各国首脳演説

2015年9月29日 7:50
シリア情勢で米露応酬 国連で各国首脳演説

 アメリカ・ニューヨークで開かれている国連総会で28日、各国首脳の一般討論演説が行われ、混迷するシリア情勢でのアサド政権への対応をめぐり、アメリカのオバマ大統領とロシアのプーチン大統領との間で応酬となった。

 オバマ大統領は、シリア情勢の解決に向けて、ロシアを含む各国の協力は受け入れるとしながら、アサド政権が現在の混乱を引き起こしたとして、退陣を求めた。

 オバマ大統領は「アメリカはロシアやイランを含む、いかなる国とも、紛争解決のため協力する用意がある。しかしこれだけの大虐殺が起きた今、以前の状態には戻れない」と述べた。

 これにロシアのプーチン大統領が反論した。

 プーチン大統領は「シリア政府、政府軍との協力を拒否するのは大きな過ちだと考える。アサド政権の軍こそ『イスラム国』や他のテロ集団と戦っているのだ」とした。この上で、プーチン大統領はアサド政権への支援を強めたい考えを示した。

 一方で、国連総会に初めての出席となる中国の習近平国家主席は、演説の冒頭で歴史問題について述べた。習主席は「中国は東方の主戦場として、3500万人以上の犠牲を払い、日本軍国主義に抵抗した」とし、また「反ファシズム戦争の勝利に歴史的な貢献をした」と述べ、戦勝国としての中国の立場を強調した。

 さらに韓国の朴槿恵大統領は、いわゆる従軍慰安婦問題を念頭に「被害者の心の傷を癒やす解決策が必要だ」と述べた。また、日本で安全保障関連法が成立したことを受け、「地域の平和と安定に役立つようにしなければならない」とあらためて指摘した。