台風２１号によって、２８日に８１．１メートルの最大瞬間風速を観測した沖縄・与那国島では、家屋が一部倒壊するなど被害が次々と明らかになっている。

　与那国島では２８日午後３時半すぎ、最大瞬間風速８１．１メートルの記録的な暴風を観測した。警察によると、この暴風の影響で２８日夕方、久部良中学校で窓ガラスが割れ、避難していた４０代の男性１人が足を切って軽いケガをしたという。

　また、島の各地で多数の電柱が倒れたり、電線が切れたりするなどの被害も確認されている。与那国町役場がある周辺では、電気・ガス・水道などのライフラインがすべて使用できない状況で、多くの電話回線も不通のままだという。