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安保法案、最終局面 参院本会議で採決へ

2015年9月18日 20:19
安保法案、最終局面 参院本会議で採決へ

 安全保障関連法案をめぐり、国会は大詰めを迎えている。参議院本会議で18日夜、いよいよ法案の採決が行われ、可決・成立する見通し。

 野党が提出していた安倍内閣に対する不信任決議案は18日午後8時頃、衆議院の本会議で否決された。これで与野党の攻防の舞台は再び参議院に戻る。

 民主党の枝野幹事長「(安全保障関連法案は)戦後70年の平和国家、民主国家としての歩みを逆転させかねない、まさに戦後最悪のものであります」

 衆議院本会議では、枝野幹事長が約1時間40分にわたり、安倍内閣に対する不信任決議案の趣旨説明を行い、続いて賛成・反対双方の立場から討論が行われた。

 民主党の岡田代表は、「圧倒的多数の国民が安保関連法案に反対している中での強行採決は戦後民主主義の否定に他ならない」と主張。安倍内閣の即時退陣を強く求め、決議案への賛成を訴えたが、与党などの反対多数で否決された。

 このあと、参議院の本会議が開かれる。まず、民主党が提出した安保法制特別委員会の鴻池委員長に対する問責決議案が議題となり、与党などの反対多数で否決される運び。その後、いよいよ安保関連法案の採決が行われる見通しだが、法案の成立は日付をまたぐ可能性がある。

 自民党の谷垣幹事長は18日夕方の自民党代議士会で、18日中の法案成立に向けた強い決意を示した。

 一方で、国会周辺では18日も大規模な反対集会が行われている。警察官が厳重に警備する中、集まった人々は安保関連法案の廃案を求める声を上げている。

 安保法案をめぐる与野党の攻防は最終局面を迎え、緊張感はいっそう増している。