安全保障関連法案は１７日午後、参議院の特別委員会で可決された。国会では同日午後８時１０分から参議院本会議が行われる。

　民主党は、参議院の中川議院運営委員長が参議院本会議を職権で立てたことに反発し、中川委員長への解任決議案を提出した。

　民主党などは、安保関連法案の委員会採決が混乱の中で行われたことを受けて採決は無効だと主張し、法案を採決するための参議院本会議の開催に反対していた。しかし、中川議運委員長が職権で本会議の開催を決めたことから、委員長への解任決議案を提出したもの。

　本会議ではまず、民主党がこの決議案の趣旨説明を行い、そのあと、賛成・反対の討論が行われる。民主党幹部はこの討論をできるだけ長引かせる引き延ばし工作を検討している。また、民主党などは、今後も法案の採決よりも優先される問責決議案を相次いで提出するなどして、法案の採決を遅らせたい考え。

　自民党幹部の一人は成立は１８日未明になるとの見通しを示しているが、民主党などの抵抗によってはさらにずれ込む可能性もある。

　与野党の攻防は１７日も夜を徹して行われることになりそうだ。