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安保いよいよ参院本会議へ 民主など猛反発

2015年9月17日 18:29
安保いよいよ参院本会議へ 民主など猛反発

 安全保障関連法案が参議院特別委員会で可決されたことを受け、与党側は、17日中に参議院本会議でも採決して成立させたい考え。しかし民主党などは、強引な採決は認められない、などと猛反発している。

 民主党・福山哲郎幹事長代理は「ご覧の通り、全く採決が行われたかどうかもわからない強行な採決が行われた。我々は断じて認められません」と述べた。

 一方、自民党・佐藤正久議員は「与党の筆頭理事としてはまずは安堵(あんど)している。これから法案が本会議で可決されることで、日本の平和、抑止力を高めるための責任を今感じている」と述べた。

 与党側は、安保法制関連法案を参議院本会議に緊急上程し、採決するよう求めていて、本会議の議事進行などを話し合う議院運営委員会の理事会が17日午後に始まった。

 ただ、安保関連法案の採決よりも問責決議案の採決が優先されるため、民主党などは、問責決議案を相次いで提出し、法案の採決を先送りしたい考え。また、問責決議案の提案理由説明や討論などを委員会同様、長い時間をかけて行って、法案の採決をできるだけ遅らせるものとみられる。

 しかし、与党側はあくまでも法案の採決、成立を目指す方針。自民党幹部の一人は成立は18日未明になるとの見通しを示しているが、民主党などの抵抗によっては、よりずれ込む可能性もある。

 与野党の攻防は17日も夜を徹して行われることになりそうだ。