×

締めくくり質疑に向け 野党が“戦闘態勢”

2015年9月16日 17:16
締めくくり質疑に向け 野党が“戦闘態勢”

 安全保障関連法案をめぐる与野党の攻防は最大のヤマ場を迎えている。参議院の特別委員会では16日午後6時から締めくくりの質疑が行われる予定だが、民主党などは反発を強めており、国会は緊迫の度合いを増している。

 国会では民主党など野党5党の党首が会談し、今後の対応を協議する。特別委員会が開かれる予定の16日午後6時に向けて、野党側は戦闘態勢を整えつつある。

 16日午後、神奈川県横浜市内で行われた地方公聴会は、デモの参加者に囲まれて委員会の理事らが会場から出られない状態となったが、鴻池委員長は何とか抜け出し、国会に戻ってくる。

 ただ、民主党などは特別委員会の部屋の前に議員が集まって、バリケードを築くなど物理的な抵抗をする構えを見せていて、委員会が予定通り開けるかは分からない。国会は混乱する可能性もある。

 今後、与党側は何とか15、16日中には委員会での採決に踏み切る構え。一方、その後の本会議では、野党側は参議院では防衛相や外相などの解任を求める問責決議案などを連発。衆議院では内閣不信任決議案も提出して抵抗する方針。

 こうした決議案を処理していくと、本会議での安保関連法案の採決、成立は18日以降までずれ込む可能性がある。