×

安保関連法案 自民“採決提案”も民主拒否

2015年9月15日 16:16
安保関連法案 自民“採決提案”も民主拒否

 安全保障関連法案をめぐって参議院の自民・民主両党の国対委員長が会談した。自民党側が近く法案の採決を行いたいと提案したのに対し、民主党側は審議は尽くされていないとして拒否した。

 会談で自民党の吉田参院国対委員長は「そろそろ採決に応じる準備をしてほしい」と述べ、近く安全保障関連法案を採決したい考えを伝えた。これに対し、民主党の榛葉参院国対委員長は「審議は尽くされておらず採決には応じられない」とした上で、18日や来週も審議を行うことを提案したという。

 与党側は15日夕方、特別委員会の理事懇談会で16日以降の締めくくりの質疑や採決の日程を提案したい考えだが、野党側は反発を強めている。

 こうした中、与党は維新の党と法案の修正協議を行い、維新の党が反対する中東・ホルムズ海峡での停戦前の機雷掃海については極めて例外的であると政府が改めて国会で答弁することなどを提案した。これに対し、維新の党は執行役員会を開いて協議したが、あくまで法案の修正を求めるべきとして与党側の提案を拒否することを決めた。

 こうした方針は与党側に伝えられ、協議は打ち切られることになった。これを受け、維新の党の今井幹事長は安保関連法案の採決で反対する考えを示した。