自民党総裁選をめぐる攻防が激しくなっている。８日の告示を前に野田聖子前総務会長が立候補に向け推薦人集めを急いでいる。

　自民党の幹部を含む複数の議員によると、野田氏と野田氏を支援する議員らが党の所属議員に対し、野田氏の推薦人になるよう働きかけを強めている。これまでに数人が応じたものの立候補に必要な２０人には達していないとみられる。自民党執行部の１人は５日、「現時点で、１０人までいっていないだろう」との見通しを示した。

　一方、党内の全ての派閥は安倍首相の再選を支持しており、安倍首相の陣営では野田氏の推薦人にならないよう強く呼びかけている。

　８日の告示を前に攻防が激しくなっている。