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概算要求 過去最大の102兆4099億円

2015年9月4日 22:56
概算要求 過去最大の102兆4099億円

 財務省は、来年度予算に対する各省庁からの概算要求をまとめた。総額は102兆4099億円で、過去最大となった。

 このうち、政府が重点項目として掲げた成長戦略などに関する要望は、国土交通省の1兆4548億円をはじめ、各省から要求が出され、要望の合計額は概算要求基準の枠のほぼ上限に近い3兆8529億円となった。

 そのほか、社会保障関係費が大部分を占める厚生労働省の予算要求は高齢化の影響で膨らみ、30兆6675億円となったほか、防衛関係費が5兆911億円となり、「政策的経費」全体で76兆3556億円の要求が出された。

 これに、国の借金返済にあたる「国債費」26兆543億円を加えた来年度の概算要求は総額で102兆4099億円となった。

 来年度は、借金に頼らずにその年の政策経費が賄えるかを示すプライマリーバランス(=基礎的財政収支)について、2020年度に黒字化を目指す財政改革の初年度にあたることから、財務省は今後の予算編成作業で厳しい査定を行う方針。