“育休退園”母「子どもを混乱させないで」
埼玉・所沢市が始めた「育休退園」制度を巡る裁判で、原告では初めての退園となった母親が会見で、「子どもを混乱させないで」と訴えた。
所沢市は今年4月から、母親が出産して育児休業を取ると、保育園に通っている上の子どもが退園となる制度を始め、市内の母親らが、退園の差し止めなどを求めて市を提訴している。裁判の原告では、初めてこの制度を適用された母親が会見を開いた。
原告「我が子は現在、保育園に通うことで、たくさんの子と関わり合い、成長していると感じています。司法の判断が出るまで、子どもを混乱させないでほしい」
さいたま地裁は先月、原告らによる仮差し止めの申し立てを退けているが、弁護側は、退園となった原告については処分の取り消しなどを求めて、31日、市を提訴した。