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北岡座長代理、戦後70年談話「ほぼ満足」

2015年8月31日 17:59
北岡座長代理、戦後70年談話「ほぼ満足」

 安倍首相が発表した戦後70年談話に関する有識者会議で座長代理を務めた北岡伸一・国際大学学長が31日、東京・日本記者クラブで講演し、談話について「我々の提言は大体、踏まえてもらっていてほぼ満足している」と評価する考えを示した。

 北岡氏「我々がメーンストリームで出した主たる論点を受け入れていただいた」「基本的には我々の提言の懇談会の報告は大体踏まえいただいてほぼ満足している」

 また、北岡氏は今回の談話に「お詫(わ)び」や「侵略」が盛り込まれたものの「主語が曖昧だ」などの指摘があることを取り上げ、「よく読めば“頭(こうべ)をたれます”の主語は安倍首相で、“侵略した”の主語は明らかに日本だ」と指摘した。

 その一方で「確かに侵略をした、繰り返してはいけないというところは一人称で言って欲しかった」などと述べた。

 また、安倍首相が過去、「侵略の定義は学会的にも国際的にも定まっていない」との認識を示していたことについて、北岡氏は、今回、安倍首相は「侵略という議論をしてもらって構わない、と姿勢を変えてきた」などと説明した。