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“戦後最悪の事態”移民流入問題で協議

2015年8月28日 12:04
“戦後最悪の事態”移民流入問題で協議

 ヨーロッパでは、内戦が続くシリアなどから大勢の移民が流入していて大きな社会問題となっている。関係国の首脳は27日、オーストリアで対応を協議した。

 ヨーロッパでは、シリアなど政情が不安定な国から脱出し、移民として渡ってくる人たちが急増していて、「戦後最悪の事態」とも報じられている。

 中でも最近は、セルビアやハンガリーなど、陸伝いに複数の国を経由してドイツなどを目指す移民が多く、AFP通信は26日の一日だけで3000人以上がハンガリーに流れ込んだと伝えている。

 また、27日には、移民の経由国の一つ、オーストリアで密入国を摘発したトラックから50人に上る移民の遺体が見つかった。

 こうした中、オーストリアで27日、関係国の首脳らによる会議が開かれ、移民をどのように受け入れるかなどについて議論した。

 参加した国々は、EU(=ヨーロッパ連合)に対して加盟国が移民を均等に受け入れる仕組みを作るよう求め、事態の改善を訴えた。