未公開株をめぐる金銭トラブルが一部で報じられ、自民党を離党した武藤貴也衆議院議員は２６日、記者会見を開き、一連の疑惑を否定した上で、「現段階で議員辞職の考えはない」と述べた。

　武藤氏「法的な問題があった可能性はないので、現段階では議員辞職は考えてません」

　武藤氏によると、去年１０月、知人から秘書を通じて未公開株の特別枠があるとの話を聞いたという。武藤氏は資金を貸していた別の知人・Ａ氏に対し、返済されていない資金の穴埋めのため、この株の購入を持ちかけたという。

　一部報道で、その際、Ａ氏に対して、国会議員枠があるとして購入を持ちかけ、その存在を外部に漏らさないよう指示したなどと報じられたことについては、「一般に、国会議員のために枠をおさえていると誤解されてしまったら大変だというような意味合いで申し上げた」と釈明した。

　結局、株が購入されることはなかったが、出資者に対しては「すべての方に返金が済んだと報告を受けている」という。武藤氏は、出資金を集めたのはＡ氏で自分は関与しておらず、法的な問題もないと主張している。