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新幹線部品脱落「ボルトの取り付け不十分」

2015年8月21日 23:10
新幹線部品脱落「ボルトの取り付け不十分」

 今月8日に福岡県で起きた山陽新幹線の部品脱落事故でJR西日本は、事故原因についてボルトの取り付けが不十分だったと明らかにした。

 今月8日、福岡県内のトンネルを走行中の山陽新幹線「さくら」から車両の下の部分を覆うカバーが脱落した。カバーは車体にぶつかり、乗客の女性が軽いケガをした。事故の原因は先月24日にカバーを取り付けた際、ボルトが十分に締められていなかったため。背景には作業手順のルール違反があった。

 JR西日本では、カバーの取り付けからボルトを確実に締めるまでを1人で一貫して行うよう定めている。しかし、今回はそれを守らず、4人が作業内容を分担し、一貫して行っていなかったことがわかった。最終的なボルト締めをしておらず、その後の確認でも見落としたという。

 JR西日本、広報部・高橋担当課長「ミスが起きやすい作業手順になっていた。作業の実態を十分に把握できていなかったと反省している」

 JR西日本では「作業管理体制を再構築し、再発防止に努めたい」としている。