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仏露、露への軍艦売却契約を破棄

2015年8月6日 13:02

 フランスとロシアの両大統領府は5日、フランスが軍艦2隻をロシアに売却するとした契約を破棄すると発表した。ウクライナ危機をめぐり、批判が集まっていたロシアへの武器売却問題が決着した形。

 両大統領府の発表によると、フランスのオランド大統領とロシアのプーチン大統領は5日、電話で会談し、ミストラル級の強襲揚陸艦2隻をフランスがロシアに売却するとした2011年の契約を破棄することで合意した。ロシアによる前払い金は払い戻され、軍艦に設置されたロシアの設備は返還されるという。

 この軍艦はヘリコプターを16機以上搭載し、戦車や装甲車を運んで上陸作戦を遂行する高い能力を持っている。しかし、ウクライナ危機をめぐり経済制裁を科しているロシアに武器を売却することには欧米から強い批判が上がっていたことから、両国は契約を断念した形。