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TPP 某国は過大な要求をされて…甘利氏

2015年8月1日 17:45
TPP 某国は過大な要求をされて…甘利氏

 アメリカ・ハワイで4日間の日程で行われたTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は日本時間1日午後、全ての日程を終了した。甘利経財再生相は今回の会合を「最後の閣僚会合にしたい」と話していたが、合意には至らなかった。

 アメリカ通商代表部・フロマン代表「TPP交渉の妥結に向けた道筋をつけつつ、残された課題の解決に向け作業を継続します」

 4日間の協議後、会見を行った12か国の閣僚らは、成果を強調したが、今回も合意する事はできず、引き続き交渉を続ける方針を示した。甘利経財再生相は今回を「最後の閣僚会合にしたい」と述べ交渉に臨んだが、政府関係者によると、ニュージーランドが日本のほか、アメリカ、カナダ、メキシコに対し、膨大な乳製品の低関税枠を求め続け、交渉が頓挫したという。

 甘利経済再生相「某国はちょっといろいろ過大な要求をされている国がありまして、日本だけでなく全部の国がしまらないというところがありますから、もうちょっと妥当な要求に頭を冷やしてもらわなきゃならないと」

 ニュージーランド・グローサー貿易相「私たちが大幅に譲歩している提案が全く受け入れてもらえない」

 全体の合意までには2国間の関税協議のほか、知的財産分野のルールなどいくつか難しい課題も残されている。