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安倍首相「徴兵制の導入は全くあり得ない」

2015年7月31日 0:24
安倍首相「徴兵制の導入は全くあり得ない」

 安全保障関連法案の質疑が参議院の特別委員会で始まって3日目、安倍首相は徴兵制について導入することはないとの考えを重ねて強調した。

 自民党・森雅子前少子化担当相「こんな声をうかがうんです。子育て中のお母さんたちが、平和安全法制(安保関連法案)の話をすると『でも徴兵制になるんじゃないの?』」

 安倍首相「徴兵制は憲法第18条が禁止をする“意に反する苦役”に該当します。明確な憲法違反であり、徴兵制の導入は全くありえない。子供たちが兵隊にとられるという徴兵制がしかれることは、断じてないということは、明快に申し上げておきたい」

 野党側は、集団的自衛権の行使容認と同じように、憲法解釈を変えれば徴兵制も可能になるのではないか、などと繰り返し指摘しているが、安倍首相は重ねて否定した。

 一方、安保関連法案について「法的安定性は関係ない」などと発言した礒崎首相補佐官について、参議院特別委の理事懇談会は来月3日に参考人として招致することを決めた。礒崎補佐官が自らの発言について説明したのち、民主党が野党を代表して15分ほど質疑を行う。

 礒崎補佐官については野党側から更迭すべきとの声が上がっているが、安倍首相は30日に電話で注意したことを明らかにした上で、続投させる考えを示している。