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“電源喪失”も想定 川内原発で大規模訓練

2015年7月28日 7:01
“電源喪失”も想定 川内原発で大規模訓練

 九州電力が来月中旬の再稼働を目指す鹿児島県薩摩川内市の川内原発1号機で27日、重大事故を想定した大規模な訓練が始まった。再稼働に向けた手続きは最終段階を迎えている。

 この訓練は原発の再稼働の前に行うよう原子力規制委員会が求めているもので、27日は重大事故の対策要員52人を含む約90人が訓練に臨み、原子力規制委員会の更田豊志委員長代理も視察した。

 訓練は配管が壊れて原子炉の冷却水が喪失、さらに全ての電源も失われ、核燃料が溶け出すという最も厳しい条件を想定して行われた。中央制御室では運転員が原子炉の水位や圧力などを確認していた。

 「炉心損傷の可能性があるので、マスクの着用をお願いします」

 「放射性物質が放出される可能性がある」として、運転員はマスクをつけながら電源を回復する作業にあたった。

 27日は中央制御室から遠隔操作で大容量の発電機を起動させる訓練も公開された。

 原子力規制委員会の検査官は、国の新たな規制基準に基づいて設置された安全対策の設備を使いこなせているか、時間内に事故の収束に向けた対応ができているかなどをチェックした。

 更田委員長代理「現場の雰囲気が確実に、起動に向けて士気があがっていると感じた。細かい点はいくつか指摘するであろうことがあったが、全体としてはいい訓練ができていると思っている」

 九州電力は来月中旬に川内原発1号機の原子炉を起動させて再稼働させる方針で、新たな規制基準に基づく全国で初めてとなる再稼働に向けた検査は最終段階を迎えている。

 訓練は30日まで4日間行われる。