×

安保関連法案 採決めぐり与野党“ヤマ場”

2015年7月14日 12:07
安保関連法案 採決めぐり与野党“ヤマ場”

 安全保障関連法案を審議する衆議院の特別委員会は14日、民主、共産両党が欠席する中、与党と維新の党で審議を行っている。与党側が15日の採決を目指す中、維新の党内には与党側と合意できる点がないか探る動きも出てきている。

 維新の党の中には与党側と少しでも一致点を見いだし、採決を先送りできないか探る動きが出ている。これは民主党が主張する、採決の欠席に同調することに党内の根強い反発があるため。

 14日の特別委員会は、民主、共産両党は「採決を前提にした審議には応じられない」などと反発して欠席したが、対案を提出した維新の党は出席した。維新の党は14日午後、自らの対案について与党側と協議する予定で、党内には一致点を見いだして採決を先送りできないか探る動きも出ている。

 維新の党・馬場国対委員長「うちの考え方が、与党側がすばらしいということになれば、おのずと採決をする日程というのがずれていくのではないかなと」

 党内には与党側の譲歩がなければ採決に応じられないとする意見がある一方、「対案を出しているのに採決に応じないのはおかしい」との声も出ている。

 自民党・谷垣幹事長「維新がどういうことで出てこられるのかということによると思います」

 維新の党の動きについて与党側は見極めていく考えだが、「信用できない」との見方は多く、現時点で15日の採決を目指す考えを崩していない。