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ギリシャ支援 再建案実行の“確約”焦点に

2015年7月13日 6:58
ギリシャ支援 再建案実行の“確約”焦点に

 ギリシャへの支援再開をめぐり、ベルギーでユーロ圏首脳会議が12日、開かれている。しかし、ドイツなど一部の国がギリシャに対し、強い不信感を抱いており、財政再建案の実行をいかにして確約させるかが焦点となっている。ブリュッセルから渡辺祐史記者が中継。

 会議が始まって約6時間。会議の論点は「ギリシャを信用できるかどうか」という交渉の原点に戻っている。首脳会議では、ギリシャが提示した財政再建案の内容だけでなく、確実に実行に移すためにどんな手を打つのかが焦点になっている。ドイツやフィンランドなどは、まずは再建案の実施に必要な関連法案をギリシャの議会で成立させるよう求めている。さらに、ドイツは合意に至らなかった場合、ギリシャをユーロ圏から一時、離脱させることも提案した。

 ドイツのメルケル首相「ギリシャが失った最も重要なものは、信頼です。今日は厳しい交渉になる」

 メルケル首相は会議に先立ってこのように述べ、これまで振り回されてきたギリシャ側の姿勢に対する根強い不信感をあらわにした。フランスがギリシャとドイツの間で仲介役の立場を担っており、全体会合の合間にこの3つの国で会合を開くなど、なんとか合意にこぎつけようという努力もみられる。