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日本とトンガ 意外な交流の“架け橋”とは

2015年7月4日 18:10
日本とトンガ 意外な交流の“架け橋”とは

 皇太子ご夫妻がトンガ国王の戴冠(たいかん)式に出席された。皇室と王室のつながりが深い日本とトンガ。実は意外なモノが交流の「架け橋」となっている。

 トンガ・ヌクアロファにある小学校で、小学5年の子どもたちが算数の授業を行っている。子どもたちが真剣に取り組んでいるのは、日本の「そろばん」だ。この「そろばん」導入は、国王の鶴の一声で始まったものだった。

 国際珠算普及基金・藤井将男理事長「当時の国王・ツポウ4世が、算数嫌いの子がなくなるのは、珠算教育を取り入れる以外ないと」

 日本好きだった先々代の国王・ツポウ4世は1976年、教育水準を上げようと、日本のそろばん指導者たちにトンガでの指導を依頼した。以来38年、日本の指導者たちは毎年トンガに通って普及に努め、今では公立小学校の必修科目となっている。

 皇太子さまも3日、そろばんを指導する青年海外協力隊員と懇談し、「ツポウ4世が勧められたんですよね。ご苦労さまです」とねぎらわれた。