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報道圧力発言「危機感覚える」鳥越俊太郎氏

2015年7月1日 15:52
報道圧力発言「危機感覚える」鳥越俊太郎氏

 自民党議員が「マスコミをこらしめる」などと発言した問題は1日の衆議院安保法制特別委員会でも取り上げられた。野党が推薦した参考人でジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、一連の発言について「危機感を覚える」と厳しく批判した。

 鳥越氏「そのへんの居酒屋で酔っ払ってマスコミつぶしてしまえと言っているのとわけが違う。安倍総理に近い立場の人である、つまり安倍応援団であると書かれている。そういう人たちがああいう議論をされたことに非常に危機感を覚えます」

 また、民主党の大串議員は「安保関連法案との関係でマスコミをこらしめるという発言が出るのは極めて残念だ」と批判した。

 これに対して鳥越氏も安倍政権について「これほどマスコミに過敏に反応した政権はない。その結果、報道をやめておこうという一定の萎縮効果をうんでいる」と述べた。

 こうした中、安倍首相は1日昼、公明党の山口代表と会談し、一連の発言について「迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。また、安保関連法案については丁寧に議論を進め、今の国会での成立を目指すことを確認し、山口代表は「緊張感をもって謙虚に対応する必要がある」と指摘したという。