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都内で“リンゴ病”流行 流行警報発令

2015年6月30日 18:36

 東京都内で「伝染性紅斑」いわゆる「リンゴ病」が、大規模に流行していることから、都は調査開始以来、初めての「流行警報」を出すと共に、予防を呼びかけている。

 今シーズン、東京都内の定点医療機関から報告を受けた「伝染性紅斑」いわゆる「リンゴ病」の患者数は、これまでに6119人に上っており、今月15日から21日の1週間の患者数が基準に達したことから、都は「流行警報」を発令している。リンゴ病が都内で大規模に流行するのは2011年以来、4年ぶりで、「流行警報」が出されるのは、1999年の調査開始以来、初めてのこと。

 「伝染性紅斑」は、ウイルスが原因の感染症で風邪のような症状がみられる他、頬に赤い発疹ができることから、「リンゴ病」と呼ばれている。患者は小学校入学前後の子どもに多いが、成人も発症するということで、妊娠中に感染した場合、流産などの恐れもある。患者のせきやくしゃみなどから飛まつ感染するということで、都は手洗いやうがいなどで予防するよう注意を呼びかけている。