活発な火山活動が続き、２９日に「火山性微動」も観測された神奈川県の箱根山で３０日朝、震度３の地震が発生した。

　気象庁によると、３０日午前６時５６分ごろ、神奈川県西部を震源とするマグニチュード３．３の地震があり、箱根町湯本で震度３の揺れを観測した。４月末に始まった一連の火山活動の中で震度３の観測は初めて。

　箱根山では、高温のガスや水蒸気が地下を移動する事で起きる火山性微動が２９日に初めて観測された。３０日はこれまでに、火山性微動は観測されていないが、火山性の地震が午前７時までに震度３の地震を含む５５回観測されていて、地震の多い状態が続いている。一方、大涌谷周辺では噴気で巻き上げられた土砂が白い粉となって降りたが、３０日朝、強羅地区ではこの土砂がうっすらと降り積もっているのが確認できた。

　気象庁は引き続き、小規模な噴火に警戒を呼びかけている。