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ライチョウのひな8羽 相次いで生まれる

2015年6月29日 13:46
ライチョウのひな8羽 相次いで生まれる

 絶滅の恐れがあり、国の特別天然記念物に指定されている「ライチョウ」のひな8羽が、東京と富山の動物園で相次いで生まれた。

 絶滅の恐れがある「ライチョウ」の人工飼育繁殖を進めるため、環境省などは、今月5日と23日の二度にわたり、長野県と岐阜県にまたがる北アルプスの乗鞍岳で、野生の「ライチョウ」の巣から、卵を合計10個採取した。採取した卵は、東京・上野動物園と富山市ファミリーパークにそれぞれ5個ずつ送られ、ふ化装置で温められていたが、27日から28日にかけ、東京では5羽全てが富山では3羽が、相次いでふ化したという。

 ふ化したひなの体重は、いずれも18グラム前後で健康だということだが、生後2週間程度は体調が崩れやすいため、両施設で注意深く飼育・観察を続けていくという。今のところ両施設とも一般公開は予定されていない。

 【写真・動画提供】(公財)東京動物園協会