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ギリシャ デフォルトなら日本への影響は?

2015年6月29日 20:54
ギリシャ デフォルトなら日本への影響は?

 EU(=ヨーロッパ連合)との支援交渉が事実上決裂し、ギリシャのデフォルト(=債務不履行)の懸念が強まる中、日本にはどのような影響があるのだろうか。専門家が分析する。

 国や企業の債券の動向を分析しているBNPパリバ証券の中空麻奈氏は、当面、日本への影響は限定的だとの見解を示した。

 BNPパリバ証券投資調査本部長 チーフクレジットアナリスト・中空麻奈氏「日本への影響そのものは直接的に大きくない。ギリシャと輸出入がすごく多いとか実需の関係が大きいわけでもないし、日本の銀行がギリシャ向けにお金を貸し出しているとかいうわけでもない」

 一方で、ギリシャがユーロ圏から脱退することになれば、ヨーロッパの他の国々の信用も落ち、金融市場への影響も出てくるとみている。

 中空氏「ユーロから離脱ですよというシナリオにならないとも限らない。そうなった場合は予測できないことが起こる。もう未体験ゾーン。イタリア、スペイン、ポルトガルが大丈夫か-これが連鎖としては大きい。マーケットのインパクトは甚大になると思った方がよい」

 今後の見通しとしては、新政権が発足し、ユーロ圏の債権団と新たな財政再建案をつくっていく可能性が高いとみている。