大分県別府市で空き家３棟が倒壊し、近くの工場や民家に被害が出た。

　市によると１２日午前１１時２０分頃、別府市千代町で木造の空き家３棟、約１７０平方メートルが倒壊。柱などが道を挟んだ工場や民家にあたりガラスが割れたり屋根が壊れる被害が出た。

　倒壊した空き家は全て少なくとも築６５年以上がたっていて、倒壊の恐れがあるとして付近の住民が市に対応を求めていた建物だった。

　住民の要望を受け市では市内の所有者に対しきちんと管理するよう文書で指導していた。また、空き家対策については先月、施行された特別措置法で市町村が所有者に対し撤去を命令することなどができるようになっていて、別府市でも調査を進めている最中だったという。

　今回の倒壊を受けて市では現在、把握している倒壊などの危険性がある約３０棟について近く緊急調査することを検討している。