電気街だけじゃない食にも注目の秋葉原
電気街、そしてオタクの聖地、秋葉原。実はこの街、食に関しては“不毛地帯”といわれていました。しかし今、秋葉原にはこれまでになかったグルメが続々登場しています。そのワケを取材しました。
まず訪ねたのは、アキバで人気のケバブのお店。看板には“秋葉原名物”の文字!牛肉と野菜をトルコ風にパンで挟んだテイクアウトメニューです。
加藤キャスター「お肉のうま味がギュッと閉じ込められている!ちょっと甘辛いソースで食欲がそそられます」
店長のヤコブさん「アキバの人って遊びながら食べたい人が多いと思うんで…」
アキバに来る人の多くは趣味に時間をかけるため、すぐに食べられるファストフードが重宝されるそうです。
街を歩いてみるとケバブのお店の他にもカレーやラーメンなど、時間をかけずに安く食べられるお店が多いんです。飲食店の開業をサポートしているシンクロ・フードの石井さんに聞いてみると…
石井さん「もともとは電気街になりますので、あまり食という意味では普及しにくい街だったのかなと思います」
グルメでもアピールしようと、これまで“段ボール肉まん”“りんごコロッケ”“ラーメン缶”など数々の新名物が発売されたのですが、いずれも大ヒットには至らず、ヒットしたのは、“おでん缶”ぐらい。ところが今や―
石井さん「出店したい駅ランキングというものがあるんですけど、そこにも秋葉原は常にトップ10以内に入る駅になりますので…」
なんと秋葉原が“食の街”になっている!?どういうことなのでしょうか?
実は秋葉原は、10年前に新しい路線が乗り入れ、再開発されたのを機に、通勤通学の女性客が増加。今や飲食店を出店したい駅として人気なんだといいます。
秋葉原に昨年オープンしたイタリアンレストランでは…
オーナーシェフの柴田さん「最初は秋葉原っていう街を、ちょっとぼく嫌がっていたのもあるのですが、ちょっとびっくりしましたここは」
開店してみると、決して安くはない本格イタリアン目当てに女性客やビジネスマンなどがやってくるんだとか。この日の日替わりランチは1296円。メーンのラザニアをいただいてみると…
加藤キャスター「すごい!お肉のうま味だったり、トマトソースの酸味だったり、色んな味がこの一皿で楽しめますよ」
秋葉原について聞いてみると…
柴田さん「秋葉原は、変わりつつあると思いますよ。そのうちだんだん、色んな洋食和食とか出てくるじゃないですかね」
続いては、秋葉原駅前に初出店した酒造メーカーの飲食店。
人気のランチメニューはカレーセット。料理には酒造メーカーならではの酒かすなどが使われています。カレーに乗ったヨーグルトのようなものは、酒かすをさらに発酵させたもの。でもアルコール分は入っていないので、ランチでも大丈夫。
加藤キャスター「面白い!まろやかなカレーに良く合いますね。お酒の風味がすることでサッパリするんですけど、でもしっかりコクがあって味わい深いです」
お店のスタッフ「ビジネス街のOLさん方が食べるところが秋葉原にあまりなかったということで、結構来ていただきますね」
なんと9割以上が女性客。これまで秋葉原にはなかった“女性が入りやすい店”として評判なんだそうです。今、秋葉原は“食の街”としても注目です!
詳細情報はOha!4ホームページをご覧下さい
http://www.ntv.co.jp/oha4/research/75460.html