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福島第一“使用済み燃料”取り出し先送りへ

2015年6月12日 12:02
福島第一“使用済み燃料”取り出し先送りへ

 政府と東京電力は、福島第一原発の廃炉に向けた「工程表」を2年ぶりに改定し、使用済み燃料の取り出しを始める時期を最長で3年ほど先送りする方針を決めた。

 新たな工程表は、12日の政府の会議「廃炉・汚染水対策関係閣僚会議」で了承された。工程表では使用済み燃料プールから燃料の取り出しを始める時期について、1号機と2号機では2020年度、3号機では2017年度とし、これまでの計画よりも最長で3年ほど先送りするとしている。がれきの撤去などに時間がかかっていることなどが遅れの理由としている。

 一方、原子炉から溶け落ちた燃料の取り出しについては、2年後をメドに号機ごとに最適な取り出し方法を決めた上で、従来通り2021年中に始めるとしていて、廃炉の完了までは30年から40年とする枠組みも維持している。