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「採決応じる」維新大モメ 民主は反発

2015年6月11日 16:44
「採決応じる」維新大モメ 民主は反発

 派遣労働者の無期限派遣を条件つきで認めることを柱とした労働者派遣法改正案をめぐる攻防が山場を迎えている。維新の党が12日に委員会で採決することに応じる姿勢なのに対し、民主党は強く反発している。

 改正案をめぐって、与党側は厚生労働委員会の理事会で12日の採決を提案した。民主党が「合意がないまま、自民党の委員長が職権で委員会を決めたことは認められない」などとして欠席する中、維新の党は受け入れた。維新の党と与党が「同一労働、同一賃金推進法案」の修正で合意したため。元々、この法案は民主党と維新の党などが共同で提出したもので、維新の党が一方的に与党との間で修正合意したことに民主党は反発している。

 民主党・高木国対委員長「何でどういう内容で合意したのか、全くわからない。従って、政策的なことよりも政局的なことではないかと思っている」

 こうした中、12日の採決に応じたことについて、維新の党の代議士会では不満が相次いだ。

 維新の党・初鹿明博議員「維新が派遣法の成立にアシストをしているようにしか見えない」

 維新の党・太田和美議員「有権者の人たちに何をやっているんだと(言われた)」

 これに対し、他の出席者から「報道だけで発言するべきではない」などの異論が出され、一時、紛糾する場面も見られた。