２９日の東京株式市場で日経平均株価は１１営業日連続で値を上げ、前日比１１円６９銭高の２万５６３円１５銭で取引終了。

　東京株式市場は、前日の欧米市場での株安と２８日まで１０日連続で上昇したことによる短期的な警戒感で、朝方は一部の業種で売り注文が先行した。しかし株価の下げは小幅にとどまり、間もなく上昇に転じた。円安・ドル高傾向が続いていることを背景に、企業業績の拡大期待や公的年金や日銀などの資金が流入するとの思惑が相場を支えた。

　その後は、週末ということもあり高値で利益を確定しようという売り注文が出るなど一進一退の動きが続いたが、結局、日経平均株価は２８日より小幅に値を上げて今月最終日の取引を終えた。

　東証１部の売買代金は、概算で３兆６６６３億円。売買高は、概算で３２億９１９０万株。