報道番組「クローズアップ現代」で「やらせ」が指摘されている問題で、ＮＨＫはチェック体制の強化や、各種研修で問題を取り上げるなどの再発防止策を取りまとめ、２９日に発表した。

　この問題をめぐっては高市総務相が行政指導を行い、ＮＨＫの再発防止に向け具体的な取り組みや時期をはっきりさせるよう求めていた。

　２９日に発表された再発防止策では、この１か月ほどの間に全国８０の部局で「緊急討議・勉強会」を実施したと説明すると共に、映像にぼかしなどを入れる際には記者やデスクらが一緒に「取材相手がどんな人か」など９項目を確認する「チェックシート」を導入するとしている。また、今年秋に改めて各部局で勉強会を開く他、新入社員・若手・管理職、それぞれの研修で今回の問題を詳しく取り上げるという。

　ＮＨＫの黄木紀之編成局長は「チェックシートを埋めればいいというものではない。使いこなして、きちんと再発防止に努めたい」と述べた。