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FIFA 6人が米国への身柄引き渡し拒否

2015年5月28日 11:05
FIFA 6人が米国への身柄引き渡し拒否

 FIFA(=国際サッカー連盟)の副会長らが賄賂などを受け取っていたとされる事件で、逮捕された7人のうち6人が身柄の引き渡しを拒否していることが分かった。

 アメリカ司法省によると、FIFAの副会長ら関係者9人が、国際大会での放映権などをめぐり、企業から巨額の賄賂や見返りをアメリカの金融機関経由で受け取っていたとして起訴されている。スイスの司法当局はこのうち7人を逮捕したが、6人がアメリカへの身柄の引き渡しを拒否しているという。不正はこの24年間続き、FIFA幹部らは約185億円以上もの賄賂を受け取ったり、今後受け取る予定だったという。

 FIFA本部があるチューリヒ市民「あまりびっくりしなかった。汚職に巻き込まれているという話はよく聞くから」「賄賂に対して(当局が)行動したのは良いことだと思う」

 一方、FIFAは、この事件とは別に、2018年のロシア大会と2022年のカタール大会の開催国選定に関しても不正の疑いがあり、去年11月にスイス当局に告訴していたことを明らかにしている。

 起訴を受け、FIFAのスポンサーであるザ・コカコーラ・カンパニーは「この問題はすでにFIFAワールドカップの使命と理念を傷つけている」と指摘した上で、「FIFAがこの問題に徹底的に取り組むよう願う」との声明を発表した。また、マクドナルドも「引き続き展開を注視していく」としている。