中東・イスラエルで１４日、ネタニヤフ首相率いる新政権が発足した。パレスチナに対する強硬姿勢は続き、中東和平交渉の再開はいっそう難しくなるとみられる。

　イスラエルの国会で１４日、新政権の承認が行われ、４期目となるネタニヤフ首相が率いる新連立政権が発足した。地元メディアによると、新政権の信任投票では６１対５９でかろうじて信任が過半数となった。

　今年３月の総選挙を受け連立交渉を進めてきたネタニヤフ首相は６日、宗教政党や右派政党と連立合意したが、国会定数１２０議席中、６１議席の確保にとどまったことで、今後は不安定な政権運営を迫られることになりそうだ。

　一方で新政権のパレスチナに対する強硬姿勢は続くものとみられ、中東和平交渉の再開はさらに遠のくものとみられる。