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中国企業が受注 初の高速鉄道“国外進出”

2015年5月13日 20:59

 中国国営の鉄道建設企業は12日、ロシア初の高速鉄道プロジェクトを受注したと発表した。中国の高速鉄道が国外に進出する初めてのケースになる見通し。

 国営の鉄道建設企業・中国中鉄は12日、モスクワとロシア南西部のカザンを結ぶ全長770キロの高速鉄道プロジェクトをロシア企業と共同で請け負うと発表した。まずは鉄道の設計について、今月末にも正式に調印する見通し。高速鉄道の最高時速は400キロで、所要時間を現在の14時間から3時間半に短縮。2018年にロシアで開かれるサッカーのワールドカップの前に完成を目指すという。総事業費は約2兆5000億円で、一部は中国側が融資する。

 中国の高速鉄道は一度は受注していたメキシコでの建設計画が、今年、凍結されたことから、これが国外に進出する初めてのケースになる見通し。